高血圧
2014.01.16
高血圧とは
動脈に異常に高い圧がかかる状態で、高血圧により様々な症状が現れることがあります。
〔症状〕動悸や息切れ/胸の締め付け感/めまい/頭痛や頭の重み/耳鳴り/手足のしびれ
高血圧を放っておくと
動脈硬化、心臓病、脳卒中、腎臓病など様々な病気の原因となります。
高血圧になると、血液の圧力に耐えるよう動脈の血管壁が厚くなります。
すると、血圧が流れる内腔が狭くなり血管は傷つきます。血液が傷つくと脂質が溜まりやすくなります。
さらに内腔が狭くなり、血液の流れる抵抗が増します。血圧はますます上昇します。
血圧が上がると、血液の圧力に耐えるためにさらに動脈の血管壁が厚くなります。
このように悪循環が繰り返されてしまうのが動脈硬化です。
なぜ、高血圧になってしまうのでしょうか?
そして、高血圧を予防するにはどうしたらよいでしょうか?
高血圧の原因は私たちの生活習慣に深く関わっています。
・濃い味付けの食事が好き
・炒め物や揚げ物、肉の脂身など、脂っぽいものが好き
・野菜や果物をあまり食べない
・運動をしない
・ストレスがたまりやすい
・お酒をたくさん飲む
・たばこを吸う
こうした生活習慣に心当たりのある人は、高血圧になりやすいので注意が必要です。
また、家族に高血圧の人がいる人や健康診断などで血糖値が高いと言われたことがある人も用心しましょう。
高血圧を予防するには・・・
①減量
理想体重になるよう減量します。
特に、内臓脂肪型肥満型の肥満は高血圧と深い関連があります。
②運動する
早歩きや水中歩行など、有酸素運動が効果的です。
③アルコール制限
1日あたり、日本酒だと1合くらい、ビールだと中瓶1本(500ml)が限度です。アルコールを飲まない日も設けて飲酒を常習しないことです。
④禁煙する
⑤減塩
塩辛、漬物、ラーメンの汁など、塩分を多く含む食品を控えます。目標値は1日に6gまでです。
⑥新鮮や野菜や果物を摂取する
野菜や果物に多く含まれるカリウムに、体内の余分な塩分を排泄する作用があります。
これらの高血圧の予防を日々心がけ、定期的に血圧を測定することが大切です。
測定は病院でも自宅でも行うとよいでしょう。
診察室で測定した血圧が140/90mmHg以上、家庭で測定した血圧が135/85mmHg以上が高血圧です。
生活習慣の改善に伴う血圧の値の変化を知ることで、自分の健康状態がよく分かり、体調管理がしやすくなるでしょう。
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