A型肝炎とは
食べ物や飲み物によってA型肝炎ウイルスが体内に侵入し発症する肝炎です。小児では症状が出ないことが多いのですが、発症すると発熱や軽い黄疸が現れます。成人ではほとんどが38度以上の発熱、全身倦怠感、下痢、黄疸の症状を呈し、完全に治るまでに1~2か月の治療が必要です。まれに劇症化したり、急性腎不全になったりするので注意が必要です。
A型肝炎ワクチン
2~4週間の間隔で2回接種し、初回から24週後に3回目を接種します。
B型肝炎とは
B型肝炎ウイルスを持っている人(ウイルス保有者)からの血液の輸血、ウイルス保有者の血液への接触により感染し、発症する肝炎です。またウイルス保有者との性行為などでも感染します。成人が感染を受けると約30%が急性肝炎を発症し、2~3か月の治療が必要です。劇症化することは極めてまれです。
ほかに、母親がウイルス保有者であると、分娩時に新生児が感染することがあります。母子感染防止のために、生後直後から生後数か月内にB型肝炎ワクチンの接種と抗HBs人免疫グロブリンを複数回投与することで感染を防ぐことが出来ます。
配偶者がウイルス保有者と分かっている時はワクチンの接種をお勧めします。
B型肝炎ワクチン
4週間の間隔で2回接種し、初回から24週後(5~6か月)に3回目を接種します。
対応可能な予防接種(13歳以上に限る)