糖尿病
米やパンなどに多く含まれる糖質(炭水化物)は、小腸でブドウ糖に分解されて、血液の中に吸収されます。また、タンパク質や脂肪などの栄養分も分解されて、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)を高めます。
通常、血糖値は、体の中の「インスリン」というホルモンの作用で、ほぼ一定の値に保たれますが、この仕組みがうまく働かなくなり、血糖値が高い状態が続くようになったのが糖尿病です。 糖尿病にかかっていても、最初のうちは、ほとんど症状を感じることはありません。のどの渇き、易疲労感、多尿・頻尿などの症状が現れるようになったときは、糖尿病がすでに進んでいることがよくあります。
このまま放置した場合は次第に全身の血管や神経が傷ついて、全身のさまざまな臓器に影響が起こってきます。
特に「網膜症」「腎症」「神経障害」は糖尿病の3大合併症と言われています。心筋梗塞、脳卒中などの病気も糖尿病に関係の深い病気です。いずれも進行すると重篤な結果が発生することが多い病気です。また、肺炎、膀胱炎、皮膚炎、歯肉炎などの感染症にもかかりやすくなります。
糖尿病は放置するとたいへん恐ろしい病気ですが、食事療法や運動療法、薬によって血糖をきちんとコントロールできれば、症状をなくし、合併症を予防できます。
糖尿病は風邪のように1週間程度で治る病気ではありません。また薬と休養で治る病気でもありません。食事や運動などの生活習慣の改善が必要になることがよくあります。それらは一人では継続しにくいものです。家族、医師、看護士などの医療スタッフとの連携で、治療への気持ちが継続できるようにしましょう。
糖尿病治療の大敵は「動きたくない」「もっといっぱい食べたい」などの欲求です。あなたを勇気づけ励ましてくれるのが当院のスタッフです。
糖尿病が気になる方の検査並びに既に糖尿病と診断された方への治療を当院では積極的に行っています。