対応可能な予防接種(13歳以上に限る)
病気を予防するために大切なことは「生活習慣」と「予防接種」です。
予防接種の効果。現在の日本人の平均寿命は80歳ほどになり、世界的な長寿国民になりました。しかし戦前の日本人の平均寿命は50歳前後でした。平均寿命50歳前後と聞くと、戦前の日本人の多くが50歳前後でなくなっていたように思ってしまいますが、そうではありません。戦前でも長生きされる方は大勢いらっしゃいました。
現在の日本との一番違うのは赤ちゃんや子供、出産時の女性、若い層の結核患者の死亡率です。戦後、BCGワクチン接種により、結核の感染を低減することに成功し、さらに麻疹・風しん・インフルエンザワクチンや肝炎予防のワクチンまで開発されました。このことにより子供・若年層の死亡率を大幅に下げることができたのです。このようにワクチンは特定の感染症から身を守るためにとても有効な予防方法です。
川口メディカルクリニツクでは「かかりつけ医」の第一の役割として予防接種に取り組んでいます。
また近年では高齢者の死亡原因である肺炎に対して有効なワクチンである肺炎球菌ワクチン接種が国の助成金をうけて接種できるようになりました。近年よく耳にするようになった健康寿命をのばすためにも予防接種はとても有効な選択肢といえます。積極的に予防接種を受けることをお勧めします。
*予防接種ミニ知識*
世界中に蔓延し、日本では6世紀の飛鳥・天平時代に渡来人から感染し、江戸時代後期まで、何度も流行を繰り返したのが「天然痘」です。天然痘は極めて感染力が強い上に致死率が高く、治癒しても皮膚にその痕が残るため、恐れられました。1796年イギリス人のジェンナーが天然痘ウイルス病原体に対する予防接種ワクチン(種痘)を開発し、その後世界中で、予防接種が行われついに、1980年人類は悪魔の病気と言われた「天然痘」を撲滅することができました。この天然痘に対するワクチンが人類最初のワクチンです。この後パスツールによって数々のワクチンが開発されていきます。